田んぼまもるくん Mk-Ⅲ
Fusic で田んぼ (棚田) を借りて米作りをはじめまして 3 年目になりました。
という事で田んぼまもる君も 3 歳になりました。
1 年目: https://tech.fusic.co.jp/posts/2022-09-05-iot-tambo-mamoru-kun/
2 年目: https://fusic-no.notion.site/a407e72757ed41e9b390c2442cf16ce5
3 年目は ソラカメ を田んぼに設置して、動画の撮影に挑戦します!
↓ ソーラーパネルの下に貼り付けてあるのがソラカメです。
箱の中にある Raspberry Pi 関連を取り出すとこんな感じです。
チャージコントローラから電力が slee-Pi に送られて、 slee-Pi に Raspberry Pi と 4GPi が繋がって、間欠駆動と 4G 通信を実現しています (これまでと同様)。
そして、Raspberry Pi とソラカメが USB で繋がっていて、ラズパイ起動時にソラカメも起動するようになっています。 この時、Raspberry Pi が Wi-Fi のアクセスポイントとなっていて、ソラカメの映像が、クラウドに送られます。
撮影に成功すると Slack に動画がアップロードされます!
実際の動画はこんな感じです。
写真だと分かりずらい雨の様子が動画だとよく分かります!
システム全体図
システム構成はこんな感じです。
処理手順
処理の流れはこんな感じです。
- ソーラーパネルと蓄電池で電力供給
- slee-Pi で Raspberry Pi を間欠駆動
- Raspberry Pi から USB 電力供給されたソラカメも間欠駆動
- Raspberry Pi で Wi-Fi アクセスポイントが起動、ソラカメが Wi-Fi 接続
- ソラカメ -> Raspberry Pi -> 4GPi (SORACOM SIM) で動画アップロード
- 一定時間 (3分) 起動後、slee-Pi に次の起動時間を指示し、停止
- 停止前に Funnel へデータ (開始・終了時刻など) を送る
- Funnel -> IoT Core から Step Functions + Lambda を実施
- ソラカメの API を使い、送られてきた開始・終了時刻を指定して動画作成を開始
- 動画作成待ち
- 作成された動画をダウンロードして Slack へ投稿
設備費
今回、新たに追加したのは IoT SIM (plan-DU) と ATOM Cam 2 だけですが、 全体的な設備費は以下のような感じです。
品名 | 値段 |
---|---|
ウォルボックス(プラスチック製防雨ボックス) | 6,990 |
高性能シールドバッテリー 12V20Ah | 5,577 |
20W ソーラー発電蓄電ケーブルセット | 9,070 |
20W ソーラーパネル用 アルミ製 架台 | 5,652 |
Raspberry Pi 3 B | 8,800 |
microSD 32GB | 980 |
slee-Pi3 | 14,800 |
4GPi | 25,000 |
IoT SIM (plan-DU) | 3,668 |
ATOM Cam 2 | 3,980 |
通信量
1 回 3 分の動画で約 45 MiB でした。 1 日 3 回 (9:00, 12:00, 15:00) 30 日で約 4 GiB なので、D-300MB だときついけど DU-10GB だと十分で、1 日 5 回撮影やもう少し時間を伸ばしても問題ないかと (2 台設置とかもありかも)。
運用状況
7/13 に設置完了して、Slack に動画も配信されている!よし!と思いましたが、 7/13 の 15:00 の雨の映像を最後に、配信は停止されてしまいました。。。
7/14 のセッション履歴を見ると Created と Deleted を繰り返していたので、 Raspberry Pi が壊れたかなー。。。
まとめ
- ソラカメは常時クラウド録画で、通信量と電力を食うが、間欠駆動にしてしまえば、問題ない
- 現状タイマー録画のみなので、外部からのの入力に応じて、録画とかもしたい
- ATOM のアプリを使うことで、現地でも映像を確認しながら、カメラの設置ができて楽
- 前回は、調整して撮影して、の繰り返しだったのでめんどくさかった
- カメラと Raspberry Pi を別々に設置できるので、設置の自由度が増える
- 前回は、Raspberry Pi につけたカメラだったので、箱の中からしか撮影できなかった
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