こんにちは Junkinsです。
プロダクトマネジメントの書籍の参考文献を追って、Giff Constable’s Blogの12 Tips for Early Customer Development Interviews (初期の顧客開発面接のための12のコツ)を知りました。
顧客ヒアリングを行う方にとっては必読のコツかなと思います。 非常に短くまとまっているので紹介させていただきます。
① プロダクトマネジメント ―ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける
↓ 参考文献
↓ 参考文献
③ 12 Tips for Early Customer Development Interviews
No | TIPS | |
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1 | One person at a time | 一度に一人 |
2 | Know your goals and questions ahead of time | 事前に目標と質問を決めましょう |
3 | Separate behavior and feedback in discussion | 議論における個別の行動とフィードバック |
4 | Get psyched to hear things you don’t want to hear | 聞きたくないことを聞くために気合を入れる |
5 | Disarm “politeness” training | 本音を引き出すトレーニング |
6 | Ask open ended questions | オープンエンドの質問をする |
7 | Focus on actual behavior, not speculative or abstract feelings | 憶測や抽象的な感情ではなく、実際の行動に焦点を当てる |
8 | Listen, don’t talk | 聞く、話さない |
9 | Follow your nose and drill down | 真っ直ぐに深掘り |
10 | Parrot back or misrepresent to confirm | オウム返しやワザとズレたことを話して確認する |
11 | Ask for introductions | 紹介してもらう |
12 | Write up your notes as quickly as possible | できるだけ早くインタビューのメモを書き上げる |
TIPS 1 One person at a time:一度に一人
グループでのディスカッションだと気が散ってしまう危険があります。 一度に一人の人とだけ話すようにしましょう。 メモを取る人は別途連れて行ったほうが良いです。 会話やボディランゲージに集中することができます。
TIPS 2 Know your goals and questions ahead of time:事前に目標と質問を決めましょう
前提条件と学習目標の優先順位を事前に決めておく。 誰に話を聞きたいか(年齢、性別、地域、職業・業界、豊かさなど)を決め、それに合わせてインタビュー対象者を決める。
基本的な流れと質問のリストを準備する。 計画からズレてしまうこともありますが、それでも問題ありません。 事前に準備することが大切です。
TIPS 3 Separate behavior and feedback in discussion:議論における個別の行動とフィードバック
ユーザーの行動や考え方を知ることに重点を置くのか、それとも製品やモックアップに対する直接のフィードバックやユーザビリティに関する知見を得ることに重点を置くのか、前もって決めておきましょう。この2つを議論の流れの中で混ぜてしまうと、物事が歪んでしまいます。
議論の流れの中で、「行動と考え方」を最初に置きます。この部分では、機能の提案についてはあまり深入りさせず、問題があるかどうか、問題空間をどのように考えているか、過去に解決しようとしたことがあるかどうか、どのように解決したかなどに焦点を当てます。
紙でもデジタルでも、製品に対するフィードバックを得たいのであれば、行動や考え方を掘り下げた上で行います。
TIPS 4 Get psyched to hear things you don’t want to hear:聞きたくないことを聞くために気合を入れる
そうしないと、自分が話したいことだけを話してしまう。
- 売り込んだり
- 説得してしまったり
- 聞きたいことだけを聞いてしまったり
これは「確証バイアス」と呼ばれるものです。 ヒアリングの最初の目的は学ぶことです。
TIPS 5 Disarm “politeness” training:本音を引き出すトレーニング
普通、人は他人の赤ちゃんを悪く言うことはありません。 顧客が本音を話せるようにしなければなりません。
前もって「正直に言って欲しい」と伝えてください。 もしそれでも顧客が戸惑っていたら、「最悪なのは、誰も関心を持たないものを作ってしまうことだ」と説明しましょう。
TIPS 6 Ask open ended questions:オープンエンドの質問をする
イエス/ノーの質問をしすぎてはいけません。 例えば「グルーポン」は好きですか?と言った質問は最小限にしましょう。
代わりに、「どんな種類のお得な情報を探していますか?」「お得な除法を探すモチベーションは何ですか?」「どうやってお得な情報を見つけますか?」「世の中のお得なサイトにイライラしませんか?」と聞くと良いです。
時にはイエス/ノーの質問をしないことは難しいですが、必ず「なぜですか?」「その時の様子をもっと詳しく教えてください」と質問してフォローアップしましょう。
TIPS 7 Focus on actual behavior, not speculative or abstract feelings:憶測や抽象的な感情ではなく、実際の行動に焦点を当てる
人は、自分の行動を予測したり、相手が何を望んでいるのかを知ったり、自分の真の目標を知ることが苦手です。最良の解決策を見つけ出し、その解決策が実際に正しいかどうか検証することが「あなたの仕事」です。
人は機能やソリューションについて話すのが大好きです。 その話で盛り上がらないように注意しましょう。
事実に基づいた話をしてください。「以前、どの様に問題を経験したのか」「どのように解決しようとしたのか?(あるいは解決しなかったのか)」「そして何が起こったのか」を話しましょう。
同じ領域の他製品を利用した際の話をしてもらいましょう。顧客の感情まで踏み込みたいところです。「もしも」を推測するよりも、過去の感情についての議論の方が信頼できます。
「もし、魔法の杖を振って、この製品を好きなようにできるとしたら、何をするだろう?」という質問を好む人もいます。時々面白い答えを得られることもあるかもしれませんが、鵜呑みにしないほうが良いでしょう。
TIPS 8 Listen, don’t talk:聞く、話さない
なるべく黙るようにしましょう。質問は短く、偏らないようにしましょう(聞きたい答えを質問に埋め込まないなど)。
お客さまが立ち止まったときに、急いで「スペース」を埋めようとしないでください。 売り込むのではなく、学んでいることを確認しましょう。(少なくとも、会話の一部になるまでは、関連性があれば)
TIPS 9 Follow your nose and drill down:真っ直ぐに深掘り
何か気になることがあれば、フォローアップの質問で掘り下げてみましょう。恐れずに、"What "の背後にある "Why "や説明を求めてください。相手がイライラしない限り、「なぜ」を何重にも掘り下げてみるのもいいでしょう。
TIPS 10 Parrot back or misrepresent to confirm:オウム返しやワザとズレたことを話して確認する
重要なトピックについては、相手が言ったことを繰り返し言ってみる。 この方法では、2つの面白い結果が得られることがあります。
1つ目は、あなたが相手の言ったことを誤解していたために、相手があなたを訂正することです。 2つ目は、相手の考えを聞くことで、自分の本当の意見が少し違うことに気付き、より洗練された答えを返してくれることです。
もうひとつの方法は、相手が言ったことをわざと間違えてオウム返しにし、相手に訂正されるかどうかを確認することです。しかし、このテクニックは、使うとしても控えめにしましょう。
TIPS 11 Ask for introductions:紹介してもらう
毎回のインタビューの最後には、さらに1〜3人の人に話を聞いてもらえるかどうかを確認します。
友人や家族にインタビューをするのは避けたほうがいいでしょう。 インタビュー相手を募る方法はいろいろと工夫されていますが(誰に話を聞くべきかによって戦術は異なります)、紹介してもらうことで、プロセスがより簡単になります。
TIPS 12 Write up your notes as quickly as possible:できるだけ早くインタビューのメモを書き上げる
会話の詳細はすぐに消えてしまうので、会話を記録していない場合は、できるだけ早くメモと色のついたコメントを書き出します。(しかし、他の起業家によると、最初にある程度の信頼関係を築く必要はあるものの、すぐにレコーダーの存在を忘れてしまうとのことでした。)
Junkins
JenkinsじゃないよJunkinsです。紛らわしくてすいません。 元々PHPerでしたが、最近Rubyistになりました。