ヒアリング
ロゴ制作の依頼を受けた時、AIや機械学習と聞くと「脳」や「幾何学的模様」のイメージが脳裏に浮かんだのですが、他のロゴと似通う「脳」は使いたくないとの事。ヒアリングしていく中で以下のような要望があり、おおよその方向性は決まっているなと感じたので、それをストレートに具現化したイメージで作成しようと決め、アイディアをスケッチしました。
- Pythonで機械学習(MACHINE LEARNING)の開発をしている
- 文字を入れるなら、MACHINE LEARNING。(AIは入れない)
- 脳のイメージは使いたくない
- Fusic での立ち位置「最先端なことをやってる!」
- Fusicのロゴと一緒に使った時に違和感がない感じに
- 四角形 2本線が入っている など Fusicのロゴ感を残せると嬉しい。
- 手で描け、サインできるようなシンプルさ。
(基本、最初は紙に書きます。そして、デザイナーですが恥ずかしながら絵は超絶下手クソです。)
初稿
最初に提案した5案です。
蛇(Python)で、機械学習(MACHINE LEARNING)を開発している(抱いている)イメージで、①が一番最初に私の頭に浮かんだ案。②は①案よりも「最先端」というワードを意識して作成した案。最後の⑤案は若干オマケ的に作ったもので、Magnete というフォントのLに目をつけ蛇にした案でしたが、意外とこれを気に入って頂けました!
ミーティングでは①案と②案に希望が別れましたが、チーム内で話し合ってもらった結果、②案が採用になりました!
ブラッシュアップ
無事に案が決まったのでブラッシュアップしていきます!
スケッチしたものをイラストレータで起こし形にしただけ!という状態なので、ガイドを引きバランスを整えていきます。
枠の太さに対する余白の割合など細かく決めて整えます。
今回のような四角(正方形)を使ったロゴは、バランスが悪いと気持ち悪くなる(ダサい)のでここは重要!
ロゴを使用する時にはあまりわからないかもしれませんが、角を若干丸く処理しています。
余談ですが・・・
ロゴに限らずデザインした時に、「なんかしっくりこない・・決まらない」というような時は、余白や要素のバランスが悪い時だと思っています。(そもそも方向性などが違うという話でしっくりこない場合は別ですが) まずそこを最初に見直すようにしています。意外と大幅な修正なしに解決することも多く、それでも違うと感じた場合はフォントタイプや要素そのもの自体を修正するというような感じです。難しいですが、余白やバランスを少し意識するだけでもグッとデザインが良くなります!余白で要素の意味が変わってきたりもしますしね。
何度もいいますが「大事です、余白。」
完成に近づいてきた
しかし、何かもう一捻り欲しい・・・。
考えた結果、蛇の首にたる部分を少し変形!赤い部分(左側のロゴ)を削ってみました。
基本四角で構成されたロゴなので、ここだけ変形させアクセントを加えました。
そしてそれが、より「蛇の頭」をイメージさせる形に!!
最後に色!
赤と青を作ってみました。
Fusicの赤をベースに少しトーンを落としました。Fusicのロゴは線が細いのでかっこいいですが、このロゴは塗り部分が多いので、このまま使うと落ち着かないな〜と感じたからです。そして、同じトーンの青。これはAIや機械学習というイメージから選んだ色です。
最終MTG
蛇の首アクセントを加えた案、加えない案、赤、青、の4つの案を提出しました。
実際の資料などに、ロゴを入れてみると、赤いロゴの方が調和する感じ。
(個人的には制作時は青の方が好みだったんですが、実際に資料に入れてみると赤の方がいいなと感じました。)
完成!!
まとめ
ロゴ1つ制作するのも、意外にたくさんの工程があり、伝えたいこと、込めた想いなど、いろんなものがぎっしり詰まっています。(もちろん制作者の想いも!)
自分の「子」のような感じなので、末永く可愛がってもらいたいです!笑。
ありがとうございました。
kotabe
デザイナー